服と私の関係.〜水色のスキーウェアとドメブラの狭間で〜
こんにちは、CALCÈLの中の人です。
前回は「なぜCALCÈLを立ち上げたか」についてお話ししましたが、今回はもう少しパーソナルな話。
テーマはずばり、「服と私の関係」です。
幼少期:服はただの“布”だった
小さい頃の私は、服に対して本当に興味ゼロ。
おしゃれ?なにそれ?って感じで、スキー教室でも姉のおさがりの水色のスキーウェアを普通に着てた人間です。周りの男の子たちはそりゃかっこいい色でしたよ。ピンクじゃないだけまし。
季節感?トレンド?そういう概念は持ち合わせておりませんでした(笑)
高校時代:黄色のハーパンと500円Tの栄光
高校に入ると、周りにはちょっとおしゃれな友達も出てきて、
「そのコーデいいね」みたいな会話も耳に入るようになります。
でも私はと言えば、GUの黄色のハーフパンツに500円グラフィックTシャツを合わせて大満足。
今思えば“逆に攻めてた”とも言えるスタイルですね。良くも悪くも。
大学1年夏:運命の古着屋デビュー
転機は大学1年の夏。友人に誘われて、人生初の古着屋へ。
友達はラコステのストライプシャツ、私はラルフローレンのストライプシャツを購入。
その頃流行っていたオーバーサイズのシャツにピッチピチのスキニーという中和スタイルにドハマリ(MB氏)。
「服って、楽しいかも。」
そう思い始めたのはこの頃からです。
古着沼からセレショ沼へ:止まらない沼めぐり
最初のドクターマーチンを買った頃にはもう古着沼の住人。
ラルフ、ラコステ、ノーティカ、チャップス、リーバイス……そしてたまにカウボーイシャツ。
さらにGUでアルバイトを始め、服に囲まれる生活が加速します。
そんな中、登場したのがファッションアプリ「WEAR」。
そこには、私の知らない“おしゃれの世界”が広がっていました。
古着よりもモード寄り、洗練された着こなし。
特に目を引いたのが、STUDIOUSの服を着こなす人たち。
そこから一気にセレクトショップブランドに傾倒。
ツケ払いの限界に挑戦し、口座残高が月末に2,000円になることもしばしば……でも楽しかった。
本当に、楽しかったんです。
ブランドとの出会いと“背景”の面白さ
やがて、ドメスティックブランド(通称:ドメブラ)にもハマります。
初めて買ったのはHOMME PLISSÉ ISSEY MIYAKEの限定プリーツパンツ。

引用:https://www.fashionsnap.com/collection/homme-plisse-issey-miyake/lookbook/2019-20aw/
その後はIRENISAというブランドに夢中になり、7着も集めてました。
IRENISAのデザイナーも、私もアトピー。
彼らが「肌に優しい服」を目指しているというのを知ったとき、
「服って、“誰かの思い”が詰まってるんだ」と強く感じたのを覚えています。
あとは『ランウェイで笑って』という漫画にも影響を受けました。
デザイナーを目指す少年と、夢を追う少女の物語。
服の奥深さ、クリエイティブの情熱、いまの私の基礎になっている作品です。
そして、今。
最近はまた視野を広げようと、プチプラブランドや大手セレクトショップもチェックしています。
昔の私なら見逃していたような“いい服”が、意外とたくさんある。
CALCÈLでも、そうした幅広いセレクトを活かして、
新品と古着をミックスして提案するスタイルをとっています。
CALCÈL(=calculate + label)は、服にラベルを貼る前に、ちゃんと考えて選ぶ。
そんな意味を込めた名前です。
服って、本当に自由で、面白い。
誰かが作ったストーリーを自分なりに解釈して、着る。
それだけで、日常がちょっとだけ豊かになる気がします。
CALCÈLを通して、そんな“ちょっとの豊かさ”が誰かの元に届いたら嬉しいな。
ではまた次回。