70s "MIZUNO SPORT" vintage swede blouson

ミズノは1906年創業、元々は野球用品からスタート。

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しっとりとした質感のスウェードは、均一な毛並みとしっかりした厚みがあり、当時としても高級素材に分類されるもの。

リブ部分は太めのコットン／ウール混紡とみられ、耐久性を重視した堅牢な編み方が特徴です。袖や裾のリブには経年のピリングやダメージが見られますが、それはむしろ「長年着込まれたヴィンテージならではの味」。

さらに、当時の日本製ウェアでは珍しくYKKのメタルジッパーが使用されており、細部への妥協のなさが伺えます。全体のシルエットはアメリカンなA-2やG-1フライトジャケットを彷彿とさせつつも、襟をリブにすることでスポーツブランドらしい軽快さを加えた独自設計となっています。

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滑らかなキャメルブラウンのスウェードが全体を包むこのブルゾンは、日本が高度経済成長期から成熟期へと移行していた1970年代、MIZUNO（ミズノ）が展開していた「SPORT」ラインの一着です。

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1970年代の日本は、欧米文化が一般層に一気に浸透した時代でした。特にスポーツブランドは、ただ競技用具を提供するだけではなく「西洋的なライフスタイル」を象徴する存在へと変貌していきます。MIZUNOも例外ではなく、単なるスポーツギアではなく“上質な日常着”を提案することでブランド価値を拡張していきました。

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このスウェードブルゾンは、そうした「スポーツブランドのタウンユース化」を象徴する一着といえます。おそらくゴルフや乗馬、もしくはレジャーシーンでの着用を想定して作られており、機能性よりも「品格」を意識したデザインが採用されています。当時、輸入レザーウェアは非常に高価だったため、国内ブランドが高品質なスウェードブルゾンを展開すること自体が一種のステータスであり、MIZUNOが“スポーツをする紳士のためのブランド”として認識されるきっかけにもなったでしょう。

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サイズ詳細（cm）推定Lサイズ

肩幅 49

着丈 63

身幅 58

袖丈 62

Color : Brown
Material : Swede, Polyester
Management Num. ; CU-00009